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-Empower- カラダの教室
2026.05.14

肌のバリア機能とは何か——なぜ毎日のケアがそこまで影響するのか

「バリア機能が低下している」という言葉を、皮膚科や化粧品の広告でよく聞きます。でも、それが具体的にどういうことなのか、説明できる人は少ない。今回はそこを整理します。

肌の構造——三層で守られている

肌の最表面は「表皮」と呼ばれ、その中で最も重要な役割を持つのが一番外側の角質層です。

角質層は、死んだ細胞(角質細胞)が積み重なり、その隙間を細胞間脂質(セラミドなど)が埋めた構造をしています。ちょうどレンガと目地のような関係。これが外部の刺激・細菌・乾燥から体を守る「バリア」の正体です。

さらにその外側を覆っているのが皮脂膜。皮脂腺から分泌された皮脂と汗が混ざり合ってできた薄い膜で、水分の蒸発を防ぎ、外部からの異物をブロックします。

バリアが壊れると何が起きるか

角質層や皮脂膜が傷つくと、次のことが起きます。

「敏感肌」「乾燥肌」と呼ばれる状態の多くは、このバリア機能の低下が根本にあります。

なぜ毎日のシャンプーが関係するのか

ここが重要な点です。石油系合成界面活性剤(ラウレス硫酸Na等)は、汚れだけでなく皮脂膜も一緒に除去します

1回では大きな問題にならなくても、毎日繰り返すことで、皮脂膜が回復する前に次の洗浄が来る。これが慢性的な「バリア機能の低下」につながります。

「洗いすぎ」は、見えないところで肌を疲弊させている。その積み重ねが、乾燥・かゆみ・肌荒れとして表れてくる。

では、何が正解か

バリア機能を守るためには、「洗浄力を落とす」という発想が有効です。

アミノ酸系界面活性剤は、石油系と比べて洗浄力がマイルド。必要な皮脂を残しながら汚れを落とすことができます。肌の「バリアを壊さない」洗い方が、毎日の習慣として積み重なっていく。

知識を持つことで、選択が変わる。そしてその選択が、365日分の肌を変えていく。